教育新聞より

(2017年2月15日)

厚労省は2月14日、平成30年度から全面実施される保育所保育指針の改正案を公表した。同日、文科省が公表した幼稚園教育要領案に表現を合わせ、小学校の接続を意識した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を示し、育成したい資質・能力として「知識・技能」など3つの柱を明記した。また伝統的な行事と関連づけ、国歌についての記述が初めて盛り込まれた。

改正案の第1章総則には、幼稚園教育要領案と同様に、育成したい資質・能力に「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」――の3つの柱を明示した。

3歳以上の幼児については小学校との接続を意識して、試行錯誤しながら諦めずにやり遂げることの達成感のほか、日常生活のなかで数字や図形、文字などに興味・関心を持たせるよう求めた。

これに加えて、国歌に関しては「正月や節句など日本の伝統的な行事、国歌、唱歌、わらべうたや日本の伝統的な遊びに親しむ」との表現が、初めて記述された。

保育指針改正案は2月14日から3月15日までパブリックコメントを実施し、3月末には告示される予定。

https://www.kyobun.co.jp/news/20170215_02/